【2nd Kitchen Q&A】断食、ファスティング、ジュースクレンズの違いを教えてください。

断食やファスティングが美容や健康に良いということで話題になっていますが、近年、ジュースクレンズという新たな食事法が注目を集めています。いずれもデトックス効果があるといわれていますが、どのような点に違いがあるのでしょうか。

断食とファスティングは同じ

断食は元々、宗教的な意味合いを持った修行の一つで、現在でもヒンドゥ教やイスラム教の人たちが定期的な断食を行っています。断食は水以外のものを口にしない「完全断食」と、穀物など特定の食品を口にしない、日中は食事をしないといった「部分断食」に分けることができますが、現在宗教的に行われている断食の多くは、日中の食事を断つ「部分断食」です。

ファスティングは断食を英語で表現したもので、一般的には一定期間を水と酵素だけで過ごすことを差します。およそ1~3日程度食事を断った後、1~3日ほど「復活食」といわれる食事を取って終了です。ファスティングは断食のなかでも「完全断食」に近いといえるでしょう。

また、断食という言葉は宗教的なニュアンスを含んでいるため厳格なイメージがありますが、ファスティングは宗教的な意味を含んでおらず、ライトな食事制限というイメージがあります。

ジュースクレンズとは

ジュースクレンズは、一定期間の食事をコールドプレスジュースに置き換え、胃腸を休めるという健康法です。通常の食事を一切取らないという意味では完全断食やファスティングの一種といえます。

また、ジュースクレンズはすべての食事をジュースに置き換えて3日程度過ごすことが特徴です。一日の食事のうち1食をジュースなどに置き換える「置き換えダイエット」とはこの点が異なります。

まとめ

断食とファスティングは言葉のイメージの違いはあるものの、やり方・内容は基本的に同じです。完全に食事を断つ方法と、部分的に食事を断つ方法の2通りがあります。

ジュースクレンズは通常の食事を一定期間完全に断ち、コールドプレスジュースを食事代わりにします。完全に食事を断つ代わりに、ジュースは好きなときにいつでも飲んでよいので、ファスティングよりも楽に感じる方もいるかもしれません。

いずれも方法を誤ると栄養不足などを引き起こす可能性がありますので、チャレンジするときは注意してください。また、実施期間は長くても5日までを目安にし、途中で体調が悪くなったときなどは無理せず中断しましょう。