【2nd Kitchen BLOG】祇園祭りの7月、京都でお弁当

日本の弁当の歴史をたどると、ひとつの流れが京都にあります。

7月の祇園祭りに京の伝統文化を支える弁当のルーツを見ることができます。

祇園祭の御神輿にご奉仕する三若神輿会では、神様がお乗りになる7月17日と24日には特別なお弁当が作られます。白ご飯、ゴマ、梅干し、おこうこ、という大変シンプルなお弁当で、これは疫病払いと安産のまじないとして喜ばれています。素朴な味だからこそ輿丁に力を与えてくれる「みこし弁当」はまさしく弁当の原点、ともいえるのではないでしょうか。こちらは関係者のみに支給され、一般販売はしておりませんが、一般にお弁当を頼む習慣も残っています。

夏の祇園祭りでは、親族の集まる宵山の日の食卓に松花堂弁当を、という長年の習慣がある人も多いのです。

目の前で作りたてを出す料理とお弁当との違いは、

夏の旬の食材を使い、時間が経ってから食べても変わらない美味しさが求められること。そんなお弁当の基本は、だし巻きと白いご飯。その軸があってこそ、飽きずに食べすすむことができるのです。

ご飯とだし巻きを軸に、夏の京都でお弁当に入れたいのは旬のお野菜。

日本の夏を彩る食材の中でも、特に京野菜はその独特な風味と栄養価の高さで知られています。今回は万願寺とうがらしを使ったお弁当のおかずをご紹介します。

 

材料(2人分)

洛市「万願寺とうがらし」 1袋
塩昆布 大さじ1(約5g)
白いりごま 適量
ごま油 小さじ1

作り方

  •  万願寺とうがらしはヘタの部分を切り落とし、1cm幅の斜め切りにする。
  •  フライパンにごま油を熱し、強めの中火で1の万願寺とうがらしを炒める。
  •  火が通ったら弱火にし、塩昆布、白いりごまを加えて全体に絡める。

レシピを参考にして、京野菜を取り入れた夏のお弁当を楽しんでください。

色鮮やかで栄養豊富なおかずは、夏の暑さにも負けない食欲を引き出してくれます。

また、京野菜の独特な風味を楽しむことで、食事の時間がさらに豊かになるでしょう。