【2nd Kitchen コラム】おいしくて体に良いものを提供したい! 惣菜の可能性を追求して社会貢献を目指す「きっちんカンパニー」

関西圏を中心にお弁当・惣菜の販売を行なう「きっちんカンパニー」
京都で「せかんどきっちん」という弁当屋を運営する他、配送まで行なう仕出しサービスも行なっています。 味・健康面の両方を大切にしたお弁当や惣菜をいろんな場所へ提供することで、 様々なニーズに応えられる「京都No.1の惣菜店」を目指しているところです。 今回は代表取締役の森田に、会社のこだわりや取り組みについてインタビューしました。

『素材・調理にこだわった
お弁当や惣菜を販売する「きっちんカンパニー」』

『素材・調理にこだわった
お弁当や惣菜を販売する「きっちんカンパニー」』「きっちんカンパニー」設立までの経緯を教えてください

元々は父が経営していた会社で、僕が25歳のときに継いだ会社です。 僕は関西学院大学を卒業後に金融系の仕事に就きました。 そこで2年働いたタイミングで父親が倒れ、余命半年宣告を受けたんです。 元々継ぐつもりはなく、父親も入院中に会社をたたもうとしていました。 ただ、僕は長男ということもあり「大学まで通わせてもらえたのもこの会社のおかげだ」と思い、会社を継ぐ決心をしました。 当時はコンビニやスーパーにアウトバックのお弁当を卸す仕事をしていたんですが、コンビニが自社でやり始めたことで下火になっていました。 会社が潰れかけたこともあったんですが、色々勉強して何とか立て直し、「きっちんカンパニー」という社名にして直販を始めることにしたんです。

お弁当・惣菜の直販を始めたきっかけは?

当時のアウトバックのお弁当は添加物がいっぱい入っていて、正直まずくて食べられませんでした。 僕自身、嫁が買ってきたアウトバックのお弁当や惣菜がきっかけで喧嘩したこともありました。 主婦もとても大変なので、料理が作れないときに惣菜などを買ってくることは仕方がないと思うんです。 なので、外で買ってきても家族に喜んで食べて頂けるおいしいものを提供したいと思い、直販のサービスを始めました。

 

『お客様・従業員から「ありがとう」と言われる会社にしたい!』

 

「きっちんカンパニー」の料理に対するこだわりを教えてください

一番は「天然出汁」を使うことにこだわっていて、粉出汁を使わずにかつおと昆布から出汁を取っています。 あとはなるべく冷凍野菜を使わずにしていて、毎日八百屋さんが持ってくる生野菜を使っています。 お米に関してはコシヒカリにこだわっています。この3つがおいしさの秘訣であり、料理に対するこだわりです。

社長が大切にしている考え方を教えてください

一番大切なのは、お客様に「ありがとう」と言ってもらうことだと思います。そのために頑張ることが大前提としてあると思います。 その想いを中心に考えて、コンセプトや経営理念を考えました。 経営面で考えれば、お客様だけでなく業者様や社員にも「ありがとう」と言ってもらえるような会社じゃなければいけないと思います。 「ありがとう」と言われること、人の役に立つことが一番大切だと思います。

『惣菜の可能性を追求することでいろんな社会貢献をしていきたい!』

従業員に対して行なっている取り組みを教えてください

給料と休みを増やすために、従業員の研修を行なったりしています。 従業員が成長することで会社も成長できると思っています。 また、独立してやりたいというスタッフのために暖簾分け制度も考えており、独立を夢見るスタッフが今後どんどん出てくればいいなと思います。 現代では、働き方も多様化してきて価値観も人それぞれです。なので、会社として社員のいろんなニーズに対応できるようにしていきたいと考えています。

「きっちんカンパニー」ならではの特徴はありますか?

「作ったものを店舗で売る」というスタイルから、「作ったものを配達する」ようにしています。 インターネットを使って受注してデリバリーする「仕出し屋さん」をしています。 お弁当屋さんだけではなく、「料理」を因数分解して考えるようにして、いろんなビジネス展開をしています。 例えば、お米を売ることもできますし、高級料亭の下請けもできます。 唐揚げ屋さんもやろうと思えばできますし、その唐揚げを冷凍して販売することもできます。 お惣菜の可能性を追求することで、いろんなお客様に喜んでいただけるサービスが展開できると考えています。 そこに「WEB」と「デリバリー」を掛け合わせることで、サービスを利用してもらいやすくしているんです。

お弁当屋さん以外で取り組んでいることを教えてください。

今は「出張社員食堂」「ホテル向け朝食ケータリング」「アスリート食堂」という取り組みをしています。 これらの取り組みはすべてお客様からいただいた要望を形にすることで始まった取り組みです。

それぞれの取り組みの特徴を教えてください。

・ホテル向け朝食ケータリング

今は「出張社員食堂」「ホテル向け朝食ケータリング」「アスリート食堂」という取り組みをしています。 これらの取り組みはすべてお客様からいただいた要望を形にすることで始まった取り組みです。

・380円出張食堂

普段コンビニなどでお昼ごはんを買っているサラリーマンのかた向けに始めたサービスです。 毎日お弁当を用意して持ってくるのも大変ですし、コンビニ弁当は決して体に良いとは言えません。 そんな方達に「おいしくて体に良いもの」を食べていただけることを目的として、ビュッフェ形式の出張食堂を始めました。 ビュッフェ形式なので、好きなおかずを選びながら楽しくお昼ごはんを食べることができるようになります。 会社として「社員さんに対して健康な食生活を提供してあげたい」「チームワーク向上のために一緒にランチをしたい」 という価値観を持っているところに導入いただきたいと考えています。

・アスリート食堂

これは、高校のラグビー部の監督からいただいた要望を形にしたサービスです。 体づくりが必要となる部活(ラグビーや野球など)をしている高校生はご飯をたくさん食べないといけないんです。 「ご飯をたくさん食べられるおかずを作ってほしい。ただし揚げ物はNG。」という要望でした。 おいしいおかずを提供できないとどうしてもご飯が余ってしまうそうで、「ご飯がすすむおいしいおかずを提供してほしい。」ということでした。 野菜を中心に使ったおかずでご飯がたくさん食べられるものを作ろうとすると味付けが重要になります。 そこで天然出汁が活きてくるんです。うちが担当してからご飯が余ることがなくなり、今はいろんな学校に採用いただけるようになりました。 「体が強いチームを作るためのご飯」という価値の提供をしています。 僕自身もアメフトをやっていたので、このサービスを広げることは自分の使命だと思っています。 このサービスを使って学生の体づくりに貢献したいです。

「きっちんカンパニー」の今後の展望を教えてください

まずは会社として利益をしっかり出して、従業員満足度を向上していきたいです。 そのためにも「セントラルキッチン」を作りたいと考えています。 調理を一箇所で行なうことで各店舗の負担を減らすことができますし、生産性も衛生レベルも上げることができます。 それを実現できればもっといろんな事業展開ができると思うので、社会貢献できるチャンスも増えると思うんです。 「おいしくて体に良い料理」を世の中に広めていきたいと考えています。