【2nd Kitchen 栄養・食材】香味野菜で暑い夏を乗り切る。食欲のない夏におすすめの香味野菜3つ。

暑い夏を健康に乗り切るためにはさまざまな食材・栄養をまんべんなく摂ることが重要ですが、気温が高いと食欲が減衰して「食べたくても食べられない」という状態に陥りがちです。

そのため、夏はスパイスや香味野菜を使った料理で食欲を刺激することが、夏バテ防止や健康維持に繋がります。

今回は、夏におすすめの香味野菜とその使い方を紹介します。

 

みょうが

みょうがは夏から秋に旬を迎える香味野菜で、すっきりとした独特な香りとシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。

ビタミンCやカリウムを豊富に含んでおり、夏の疲労回復や水分代謝を整える効果も期待できます。

生のまま刻んで汁物やそうめん、サラダなどに加えるといった「薬味」的な使われ方をすることが多いみょうがですが、軽く茹でたみょうがを甘酢漬けにしたり、天ぷらや炒め物に使うこともできます。

たくさんあるときは、濡らしたペーパータオルに包んでラップに巻き、野菜室で保管するか、まるごとラップで包んだり、刻んだ状態で冷凍保存すると長持ちします。

 

大葉

大葉は青じその葉のことで、古くから「和風ハーブ」として知られている香味野菜です。βカロチン、ビタミンB、ビタミンEなどを含んでいるほか、特有の香りの素となる成分「ペリルアルデヒド」が強い抗菌・防腐作用を持つことから、夏に最適な食材として知られています。

生の大葉を海苔代わりにしておにぎりにしたり、刻んで薬味のように使ったりするほか、肉類との相性も良いため豚肉や鶏肉と合わせて揚げ物に使うこともできます。

薄くて柔らかいことから鮮度が落ちやすい大葉ですが、軸を水に浸けた状態で冷蔵保存したり、刻んで冷凍したりすると長持ちします。

また、少ししなびた大葉は葉全体を氷水に浸しておくと元気を取り戻すことがあります。

 

ショウガ

冬の冷え対策というイメージが強い生姜ですが、発汗をうながして体温を調節したり、エアコンや冷たい飲み物などで体の中に溜まった冷えを解消したりといった効果が期待できることから、夏にも最適な香味野菜だといわれています。肉料理に使うと口当たりがさっぱりして食べやすくなるため、夏バテ防止にもよいでしょう。

冬はスープなど加熱調理がおすすめな生姜ですが、夏はあまり加熱せず生のまま刻んで薬味にしたり酢漬けにしたりすると体が温まりすぎません。

また、ショウガのすりおろし汁と蜂蜜を水や炭酸水で割ってドリンクにしてもよいでしょう。

生姜は乾燥に弱いため、保存するときはタッパーや瓶などに入れて、かぶるくらいの水に浸けて冷蔵庫で保管すると長持ちします。

 

まとめ

香味野菜は薬味として使ったり、他の食材と組み合わせて味や香りを加えるだけではなく、酢漬けなどにしてそのまま楽しむこともできます。普段の食事やお弁当などに上手に取り入れて、暑い夏を乗り切りましょう。