【2nd Kitchen お弁当】気温が上がり始める春。食中毒などを防ぐお弁当の除菌術5つ。

 

 

春になって気温が上がってくると、食中毒などの発生リスクが高まってきます。

食中毒の原因となる菌やカビは、水分、栄養、温度が整った環境によって増殖します。そのため、水分が少ない食材を選ぶ、冷ましてからふたをするといった方法で菌の増殖を防げば食中毒リスクを下げることができます。

また、お弁当箱などを除菌することで食中毒を引き起こす菌やカビを減らすのも有効です。

 

便利なアイテムでしっかり洗う

食中毒を防ぐためはもちろん、消毒などの効果を十分に引き出すためには日頃の食器洗いが重要です。お弁当箱やスープジャー、水筒などの容器は、角になった部分や狭い隙間などが多く、一般的な食器洗い用スポンジだけでは洗いきれないので、ブラシなどのアイテムを使ってしっかり洗いましょう。

急須の洗浄に使うワイヤーの柄がついたブラシ、隙間洗い用ブラシ、柄つきスポンンジのほか、歯ブラシを食器洗い用に使う方もいます。つまようじや綿棒、スプレータイプの洗剤なども便利です。

 

パッキンに注意

お弁当箱や水筒などの気密性を高める役割を持つパッキンは溝は、はめ込むような状態で取り付けられています。そのため水分がたまりやすく、雑菌やカビが繁殖しやすい環境となっていますが、お弁当箱を洗うときについ見落としがちです。

表面が汚れていないように見えても外してみると内側に汚れやカビがついていることが多いので、パッキンは毎日必ず外して洗いましょう。

また、パッキンにカビが生えてしまったという場合、カビを落とすのはとても困難なので、パキンのみ新しいものに買い換えてください。

 

漂白剤で除菌

茶渋落としなどに使用する塩素系漂白剤は殺菌効果があるため、プラスチック製のお弁当箱の除菌に使用できます。

ただし、塩素系漂白剤は木製の容器やメラミン容器、アルミニウムには使えません。ステンレス製の容器もサビを引き起こす可能性があるため、使用は避けた方がよいでしょう。また、ゴムパッキンに使うとカビは取れますが、塩素の匂いがついて取れなくなる可能性があるので、入念にすすぎ一晩水につけておくなどしましょう。

塩素系漂白剤を利用できない素材にはオキシクリーンなどの酸素系漂白剤がおすすめです。殺菌力は塩素系に劣りますが、匂い残りなどもなく、塩素系が使用できない素材にも使うことができます。

いずれの場合も、油汚れやタンパク質汚れがついたままでは効果が半減するため、事前にしっかり洗い、規定通りに希釈した液に浸けおきしてください。

 

熱湯で消毒

漂白剤を使いたくない場合や、木製の曲げわっぱなど、浸けおき洗いに適していない素材は熱湯消毒や煮沸消毒がよいでしょう。

熱湯を使う場合、消毒するものの耐熱温度が100度以上であることを確認する必要があります。木製や金属製であれば基本的に問題ありませんが、ガラスやプラスチックの場合は必ず確認してください。

また、熱湯を使った消毒は素材の内部までしっかり熱が伝わることが重要なポイントとなります。80度以上のお湯で5~10分浸けておくようにしてください。

 

アルコールで除菌

アルコールスプレーを使った除菌は手軽で安全性が高く、市販のお弁当の消毒にも利用されています。洗った容器を除菌するだけではなく、食材を詰めたお弁当の除菌にも使えるのが大きな特徴です。アルコールの成分は時間が経つと揮発するため、お酒が苦手な人や子供のお弁当に使っても問題ありません。

 

まとめ

お弁当除菌の基本は、なんといっても普段の食器洗いを徹底することです。ふたのパーキンや隅に油汚れなどがついたままだと消毒の効果が半減するだけではなく、カビの発生や食中毒のリスクも高まってしまいます。

また、漂白剤やアルコールを使用するときは、必ず「食器用」や「食品用」のものを使用してください。