【2nd Kitchen 栄養・食材】とうもろこしは粒の数も髭も偶数。おいしいとうもろこしの見分け方

甘味のあるトウモロコシは大人にも子どもにも人気がある野菜です。旬になるとスーパーの店頭に並ぶため、茹でたり焼いたりして楽しんでいるという方も多いでしょう。

しかし、購入して調理してみると「思ったより甘くなかった」「実が固くてパサパサしていた」「実が少ない」など、美味しくないと感じることもあります。

調理方法で味が落ちることもありますが、もしかすると「美味しくないとうもろこし」を選んでしまったのかもしれません。どうすれば美味しいトウモロコシを見分けることができるのでしょうか。

ずっしりして凸凹していない

とうもろこしは身のなかに水分を大量に含んだ野菜ですので、収穫してから時間が経っていないものは水分が多く手に持つとずっしりした重みがあります。

時間が経過すると水分が抜けて重みがなくなるだけではなく、粒の張りがなくなってくるため粒の間に隙間ができ、表面が凸凹してきます。

新鮮で実が詰まった美味しいとうもろこしは水分で粒がピンと張り、ぎっしり詰まっているので表面が滑らかできれいなのが特徴です。

皮つきのものでも皮越しの感触で表面の状態が何となくわかるのではないでしょうか。

皮つきとうもろこしは皮の色をチェック

とうもろこしは皮つきのままで売られていることがあります。

とうもろこしの皮は時間が経つと白っぽく乾燥するため、緑が鮮やかで皮がみずみずしいものを選ぶとよいでしょう。

「髭」は要チェック

とうもろこしの「髭」と呼ばれる部分は「雌しべ」で、長いひげをたどっていくと根元に粒がついているのがわかります。

髭いっぽんにつき粒が一つついているということは、髭がたくさん生えているとうもろこしほど実が詰まっているといえます。

また、髭が茶色のものは粒が熟している証拠ですが、とうもろこしは熟しすぎると甘味が落ちてしまいます。先端が少し茶色がかっているけれど全体的には緑がかっている程度のものが食べごろです。

細い髭は乾燥しやすい部分なので、時間が経ったものは髭全体がカラカラになっています。髭が乾燥しているということは実の水分も少なくなっている可能性が高いので、髭が乾燥しているものは避けましょう。

皮なしのものは粒をよく見る

皮をはいだ状態で売られているとうもろこしは粒の状態を確認して選びましょう。

粒の表面にシワやへこみがなく、粒の間に隙間がないものがよいでしょう。

また、粒の色は黄色い方が美味しそうに見えますが、黄色いものは熟しすぎて甘味がないことが多いので、やや白みがかった黄色のものがよいとされています。

「軸」や「切り口」が白くみずみずしいものを選ぶ

一本丸ごとで売られている場合は軸、カットした状態で売られている場合は芯の切り口をチェックしましょう。白っぽくてみずみずしいものは鮮度が高いとうもろこしです。

まとめ

とうもろこしの粒の色は品種によって違いがあるため判断基準になりにくいかもしれませんが、粒の張りや軸の色、髭や皮の状態は品種に関わらず判断材料として使うことができます。

見た目だけでかなり判断できるので、コツをつかんで上手に見分けてくださいね。