【2nd Kitchen 栄養・食材】スマホで疲れ目に…。目に良い食べ物には何がありますか?

パソコンやスマホを使う時間が長いと起こる「疲れ目」は、「パソコンやスマホを見る時間を短くすると改善できる」といわれますが、仕事で使う人の場合使用時間を短くするのは困難です。

とはいえ、何も対策しないでいると光がまぶしく感じる、目がかすむといった症状のほか、視力低下などを招くことがあります。

目薬を使用することで目の炎症などをやらわげることもできますが、食べ物から栄養を摂ることで対策することも可能です。

今回は、目によい栄養素を含む食べ物を紹介します。

抗酸化作用があるビタミンを含む食品

筋肉はもちろん、目を酷使すると細胞を傷つける「活性酸素」が生成され、網膜や角膜などにダメージを与えます。

目に活性酸素が増えると目に炎症が起こったり、ドライアイや白内障などになりやすくなったりします。老眼の進む速度が速くなるともいわれているため、抗酸化作用のある栄養を摂って目のダメージを和らげてあげましょう。

昔から「目に良い」と言われているのはビタミンA・ビタミンC・ビタミンEです。

なかでもビタミンAは、不足すると涙の分泌量が減ってドライアイになりやすいだけではなく、網膜にあるロドプシンという色素が減少して「夜盲症」になることもあるため、積極的に摂取したい栄養素です。

【ビタミンAを多く含む食品】

にんじん、ほうれん草、ニラ、春菊、小松菜、ピーマン、うなぎ、モロヘイヤ、青じそ

【ビタミンCを多く含む食品】

レモン、ゆず、いちご、赤ピーマン、じゃがいも、キウイ、グレープフルーツ

【ビタミンEを多く含む食品】

ヘーゼルナッツ、アーモンド、ごま、玄米、たらこ、ブロッコリー、赤ピーマン

疲労回復に有効なビタミンB群

ビタミンB1、B6、B12などのビタミンB群は、たんぱく質や炭水化物の代謝を助け、筋肉の疲労回復によいビタミンとして知られていますが、目の疲労回復にもビタミンB群が有効です。

なかでも、ビタミンB1とB12は視神経の活動を高めるといわれており、視力低下防止にも役立つといわれています。

【ビタミンB群を多く含む食品】

豚肉、レバー、うなぎ、玄米、大豆、牡蠣、しじみ、たまご

眼精疲労よいアントシアニンを含む食品

疲れ目予防のサプリに含まれていることが多い「アントシアニン」は強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。

増えすぎた活性酸素を除去し、仮性近視の視力を回復したり、加齢黄斑変性や白内障などに効果があるといわれています。

【アントシアニンを多く含む食品】

ビルベリー、ブルーベリー、カシス、ブドウ、黒ごま、黒豆、プルーン

粘膜の健康維持を助ける亜鉛を含む食品

亜鉛は目の粘膜の健康維持だけではなく、視神経の伝達をサポートする役割を持った栄養素です。

さらに、白血球を活性酸素から守る働きも持っているといわれています。

【亜鉛を多く含む食品】

牡蠣、豚レバー、ほたて貝、牛肉(肩、ひれ)、たまご

まとめ

このほか、ほうれん草やブロッコリーに含まれているルテインや、鯖やイワシに含まれている不飽和脂肪酸なども目に良い栄養として知られています。

目が疲れているなと感じたら、これらの栄養素を含む食品をとってみてはいかがでしょうか。