【2nd Kitchen お弁当】仕出し弁当にも精進料理?!気になる精進弁当、その中身は?

日本では昔から仏教修行者が美食と殺生を戒めるために食べる「精進料理」の文化が定着していますが、近年増えている、肉などの動物性の食品を食べないベジタリアンやヴィーガンと呼ばれる人の間で精進料理に対する関心が高まっています。

また、精進料理をお弁当にした「精進弁当」を利用すれば手軽に精進料理を食べることができます。

精進弁当とは

かつて日本では、親戚など近しい人が亡くなった後は四十九日の忌明けまでの間は精進料理を食べ、忌が明けたら「精進落とし」と呼ばれる食事を食べて通常の食事に戻すという習慣がありました。

しかし、近年は生活スタイルの変化などもあり、四十九日まで精進料理を食べ続けるというのは難しくなってきたため、葬儀の後、精進料理に準じた料理を食べることによって「精進落とし」を行うという形に変化してきました。

「精進弁当」はこの精進落としの際に利用されることが多いため、日常には利用できないものと考えられることがありますが、実際は日常シーンでも利用することができるお弁当です。

精進弁当の中身

精進弁当の中身は精進料理に準じているため、野菜、豆、海藻、穀類を使った料理で構成されています。

【精進弁当の中身の一例】

・がんもどきや高野豆腐の煮物

・こんにゃく

・野菜の天ぷら

・生麩

・湯葉

・野菜のお浸し

・炊き込みご飯

・いなりずし

・ゴマ団子

・水まんじゅう

ただし、精進料理の元となっている仏教上の「肉食の禁止」に対する考えは時代を追うごとに変化しているほか、精進弁当が利用される機会が多い精進落としの内容が変化してきたことで、肉や魚といった動物性のおかずが使われている精進弁当も存在します。

特に、刺身やエビの天ぷら、貝の含め煮といった魚介類が使用されているケースは多いので、動物性のおかずが入っていないお弁当をお求めの場合は、精進弁当という名前だけで判断するのではなく、内容もしっかり確認したほうがよいでしょう。

まとめ

美食を戒め粗食を行う修行のために作られた精進料理ですが、質素だからといって「おいしくない」というわけではありません。

しっかりとした「だし」を使った薄めの味付けにすることで素材の持ち味を生かした優しい味わいの精進料理は、様々なストレスに疲れた現代人の心と体を和らげる「滋味」にあふれています。

弊社ではこだわりの「だし」と食材を使い、動物性のおかずを極力入れずに仕上げた精進弁当をご用意しております。

葬儀をはじめとした法要の際はもちろん、日常のお食事にもぜひご利用ください。