食中毒って何でしょうか?
法律では、食品衛生法58条で、「食品、添加物、器具若しくは容器包装に起因して中毒患者若しくはその疑いのある者」と定義されています。
つまり、調理器具や容器などが食中毒を起こしうる微生物などに汚染されていた場合も食中毒は起こるのです。
しかし、一般的に食事に関連した健康被害を食中毒と呼び、ウイルスや細菌などの病原菌微生物によるものが多く占めます。
微生物以外の原因とする食中毒は、化学性食中毒として、ヒ素、カドミウムなど重金属、農薬、食品添加物、自然毒食中毒として、毒キノコ、ジャガイモの芽のソラニン、フグ、貝毒などがあります。
厚生労働省のデータによると、2014年で976件、19355人の患者さんがいました。
その多くが細菌440件7210人、ウイルス301件10707人によるものです。
ノロウイルス、カンピロバクターが非常に多くなっているのが現状です。
微生物が腸管内に入ったあと、微生物や微生物が作り出す毒素により腸の細胞や組織に障害を起こす「感染型食中毒」と、食べ物の中で微生物が生み出した毒素で腸に障害を起こす「毒素型食中毒」に大きく分けられます。
感染型食中毒には、ノロウイルス、カンピロバクター、サルモネラ菌、O157などが代表的です。
毒素型食中毒は黄色ブドウ球菌やセレウス菌のどが代表的です。
毒素型は早ければ1時間以内に嘔吐などの症状が出てきます。
次回のブログで食中毒に注意しなければいけない食品や対策を書いていきます。